会社として掲げるグループ売上高500億円達成のうち、330億円の売上を海外から得るために、あらゆる部門・機能・人、ひいては経営全体のグローバル化が推し進められています。
日本市場が成熟期に入り、大きな拡大が望みにくい一方で、海外を見渡すと伸びしろのある巨大な市場が広がっています。しかし、すでに松風ブランドとして確立している国内と状況は異なり、海外においては熾烈な競争の渦中で勝ち抜かなければなりません。
そのために、まず海外市場分析が必要です。ユーザーニーズはどこにあるか、ディーラーの協力体制は、歯科医療のレベルは、社会の経済状況は、など多方面から解析し、ニーズの先を読み解きます。欧州各国、北米、南米、アジア……そのニーズの違いはまさに国の数だけあり、それぞれの地域に合わせて徹底したローカルマーケティングが必要です。また現地での評価も重要なポイントであり、大学などの学術機関、歯科医師や歯科技工士へのアプローチも不可欠であり、学会活動や展示会など様々な機会を通じて関係を強化していきます。
このように医療の現場、学術機関、ディーラーなど現地市場のすべてに働きかけないと成果は得られない厳しい世界が海外市場。だからこそのやりがいとおもしろさがあります。幸いSHOFUは世界で勝負できるブランドになりつつあります。もちろん売上高、市場占有率などではまだまだですが、逆にそれだけ伸びる余地があります。日本で養ってきた高度な技術開発力と品質は海外市場でも大いに輝くはずです。松風のルーツが、清水坂で陶磁器を製造し、輸出したことにあるように、そもそも海外進出は松風の成長因子に刻み込まれているのです。